【うまい話し方とは…】『人は話し方が9割』の書評・名文まとめ【聞くことから始まる】

結局、コミュニケーション

が重要なんだなぁ、と気付かされることが多い今日この頃。この前 釣り船に乗ったんですけど、横の女性が出会って数分もしないうちに「わたし変態なんで~!」と自己紹介してきたので咄嗟にガード全開。5時間後には普通に気の良い優しい女性だと判明したのですが、打ち解けてない状況で「変態」と自己紹介する女性に不信感と警戒心がMAXになり、ライン交換をやんわり断ってしまったことがありました。

で、

「自分も変なコミュニケーションになっていないだろうか…」

と心配になり、読んでみたのが「人は話し方が9割」という本。ベストセラーを達成している有名本です。

 

「聞き方が9割」とかいう本もなかった?

あります。結局 どっち?ってなるよな。

ちなみに本文では、話し方は『聞き方が9割』であり、

聞くことは、話し方の一部。

うまい話し方とは、聞くことから始まる。

という風にも著者は語っています。

 

 

というワケで、今回は「人は話し方が9割」という作品について、読了後のレビュー・感想をまとめていきます。あ、記事本文では随所にネタバレや本文の引用もあるので、気になる方はここらでブラウザバックしてね。

 

 

 

 

「人は話し方が9割」
概要・おすすめポイント

「もう会話で悩まない!疲れない!オロオロしない!」

――もっと話し方がうまければ、人生うまくいくのに……。「話すこと」にまつわる悩みを挙げるとキリがありません。本書でお伝えするのは、コミュニケーションの基本である会話がうまくいくようになる、ちょっとした、でも多くの人が気づいていないエッセンス。過去に会話で失敗したトラウマもあっさり消え去ってしまうほど、人と話すことがラクになり、人間関係も、人生も、全部がよりよい方向に動き出します!

 

引用:紀伊國屋書店「人は話し方が9割」

 

 

created by Rinker
¥1,509 (2024/09/20 07:02:16時点 Amazon調べ-詳細)

 

 

「人は話し方が9割」を読んで、個人的に思った感想・レビュー・おすすめポイントは以下のような感じ。

 

 

内容は超簡単(すぎる…?)

2021年には、すべての書籍を含む日本年間ランキングで総合1位に輝き、2022年にはビジネス書部門で史上初の3年連続1位(日販調べ)に輝いた「人は話し方が9割」なので、

『どんなに濃密で面白い内容なんだろ…!』

とワクワクして読み始めたけど、ぶっちゃけ読了感は薄めだった。目次から分かる通り、かなり小分けに分かりやすくまとめられているので、普段 本を読まない人でもスラスラ読み進められるでしょう。

 

要点を簡単に洗い出しておくと、人は

  • 誰もが自分のことが一番大切で、興味がある
  • 自分のことを認めてほしいし、自分のことを分かって欲しいと熱望している
  • 自分のことを分かってくれる人のことを好きになる

という心理があるため、話し方よりも聞き方、言葉の端々や意識を少し変えるだけで円滑なコミュニケーションが取れますよ、と言った感じ。要点はマジでこれに尽きると思う。

 

集合写真が手元に届いて、他人の顔を確認する人は滅多にいません。まず自分です。

つまり、一番興味がある「相手自身」のことを主役にすれば、自然に相手の感情は高まっていく。「自分を主役にしてくれるあなた自身のことを好きになる」、という簡単な心理です。

声の抑揚だとか話の構成力とか小難しい話は片隅に置いといて、単純な人の心理で基づいた「会話」のコツがいくつも乗っており、めっちゃ分かりやすかった。

 

 

正直、当たり前の内容

  • 習慣化しておくべきキーワード
  • 言葉のクセは、「人格のクセ」
  • 運のいい人たちが使っている口ぐせ
  • 話し上手な人は、余計なひと言を言わない

などなど、ぶっちゃけ

そりゃそうでしょ…

という内容が多かった。どっかで読んだことあったり、聞いたことのある内容も多い気がした。

 

もちろん、筆者の体験談を交えながら要点が解説されているので話がスッと入ってきて終始 分かりやすかったんだけど、

人は話し方が9割

とか、

人は話し方が9割

なんて大層な広告を見て買うと、

いや、普通のことばっかり言ってるけど…

となるので注意しましょう。会話のハウツー本っていうよりは、メンタル本。日本でいちばん売れてるからって、あなた(自分)にとっての良本ではないんだなぁ、と再認識させられました。

 

 

読んだ直後から、誰でもできる

内容としては超簡単で、読了するのに1時間もかからないような単純明快な内容だった。で、

こんなの、誰でもできそうじゃん

と思う人も多かったと思う。

劇的な効果のある斬新な「話し方のコツ」ではなく、あくまで『会話をするときの自分の意識』に重点が置かれているような話が多く、

意識なんて自分で変えられっし…

と、個人的にも少々肩透かしを食らった気分。意識すりゃ誰でもできる。

ただし「誰でもできる」ということと、「誰でもやっている」ということは違うように、本書に書かれていることを実践さえできれば会話で苦労することはない気もした。

 

 

 

 

「人は話し方が9割」
印象的だった文章

「人は話し方が9割」を読んでみて納得させられた部分、一節を備忘録として抜き出しておく。多くなり過ぎたので数を減らしたが、少しでも気になるフレーズがあれば是非、本編を読んでね。

 

会話に大事な『モチベーション』

会議でよく見かけられる光景ですが、誰かが何かを発言した時に、「そうは言っても」とか「それは違うだろ」という空気が流れることがあります。

そういう空気が会議全体を覆ってしまうと、人の潜在能力、つまりパフォーマンスは低下します。そして、誰もが口を閉ざすようになります。

人は、つい他人が語ることを「できる」「できない」に分類してしまいがちですが、これでは一人ひとりが自由に発言するモチベーションを奪ってしまうのです。

 

 

何かを人前で発表する時は、誰でも緊張します。しかし、その中に、うなずきながら聞いてくれる人がいたら、人は自然と話せるようになります。

何を言ってもうなずいてもらえると、安心するからです。

そして、その安心感が話す力を引き出します。

つまり、「ノってくる」のです。

人間のパフォーマンスは、力んだ時よりリラックスした時のほうが上がるらしいよ。

 

 

会話のファーストステップ

「この人はどんな人で、どんなことに興味があるのだろう?」

と、相手に関心を寄せることがファーストステップになります。

 

 

スティーブジョブス流 女性の口説き方

美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当に何を望んているかを見極めることが重要なんだ。

 

 

自分じゃなく、相手

あなたは、周りの人の話に興味を持って聞いていますか?

相手への興味より、自分の話ばかりしていませんか?

流暢に話ができれば、それに越したことはありませんが、それは噺家さんや芸人さんなど一部のプロに任せておけばいいのです。

私たちは、相手の人にいかに自分が関心を寄せているかを伝えることが大事なのです。

 

 

拡張話法

「拡張話法」には順番があります。

感嘆→反復→共感→賞賛→質問

です。

特別 自分の話術がなくても、相手が自分で自分の話を拡げてくれるように相槌を打ったり、共感を示したりすることの重要性についても詳しく説かれていました。いいタイミングで質問が入ると、相手の話にどんどんドライブがかかる。

 

自分が「話す」のではなく、相手の話を「広げる」

のが「拡張話法」による効果です。具体的な用法については本文でどうぞ。

 

 

会話に滲み出る『内面』

「何を伝えたいか」

「どういう意識で相手と接しているか」

──こうした内面は、必ず会話にもにじみ出ます。

それをわかった上で、自分自身がどういう言葉を選択するか。そこが、人の心に響く本当の話し上手になれるかの分かれ道です。

(省略)

一方、ときおり言い淀みながらも、本当に伝えたいことについて熱心に語っている人の話は、胸を打つものです。

 

 

皮肉な話ですが、「うまく話そう」と思えば思うほど、相手に「もう会わなくていいかな」と思われるきっかけを作ってしまうものです。

押したら引かれる。これは、人間関係の基本的な力学です。

(省略)

常に心掛けておくべきことは、

「自分の話したいことではなく、相手の求めている話をする」

ということなのです。

 

 

嫌われる4Dワード

「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」

これら4Dワードを、よく口にする人は嫌われます。

特に気を付けたいのは「でも」。

「○○が好き」と言ったそばから、「でも、あれは、こういうところがダメだよね」などと言われて、いい気持ちになる人はいません。

 

 

人は勝手に楽しんでいる人に巻き込まれたくなる

社内やコミュニティ内でやりたいことがある時、周囲を巻き込もうとする熱意が出過ぎると、逆に人が集まらないという事態になることがあります。

これもセールストークと同様、アツい気持ちがあっても、自分優先で無理やり人を説得しにかかろうとすると、相手の気持ちは引いてしまいます。

 

 

悪口を言う人

悪口を言う人、特にそれが頻繁な人は心がどこか渇いているのです。

自分の中の心の穴を埋めていくために、誰かの悪口を題材にして自分を満足させようとしてしまうのです。

 

 

自分の言葉

自分の言葉を一番聞くのは自分自身。

そして自分の言葉を聞くとき、心は無意識状態ですから、奥底にその言葉がストレートに入っていきます。

 

 

 

総括:「人は話し方が9割」
読書レビュー

人生で省略できない『会話』

だからこそ、楽しいか不快かで人生は大きく変わる可能性を秘めています。能力はなくとも就職が決まったり、容姿が優れなくても恋人ができたり…。

 

タイトルの「話し方が9割」という意味は正直 よく分かんないけど、人生を左右しかねないコミュニケーションについて基本的なことを学ぶためにも本書はとっても有益な本になるでしょう。お金と気持ちに余裕のある方は読んでみてもいいかもしれません。

 

なんか相手にイヤな顔されるんだよなぁ…
話し方が良くないのかなぁ…?

と一度でも思ったことのある方は是非、一読してみてください。

 

話し方の基本は、相手の話を引き出して広げ、気持ち良く話してもらうような聞き上手になること。

らしいですよ。

 

 

それでは!

 

 

created by Rinker
¥1,509 (2024/09/20 07:02:16時点 Amazon調べ-詳細)

 

 

 

 

おすすめの記事